PowerMac6100用16MBオンボードメモリの製作

1999.03.19

PowerMac6100用16MBオンボードメモリを製作してみます。
6100にはオンボードメモリ(8MB)とSIMMスロットが2基あり、Appleの保証する最大メモリ容量は72MBということになっています。
しかし、このマシンのSIMMスロットには128MBのSIMMを2枚させば合計264MBで問題なく動作できる事がわかっています。
そして、詳細に調査(うそ?)したところ、オンボードメモリに使用されているアドレス空間は16MBである事が判明しました。
では一丁、作ってみよう、というものです(^-^;;;

1. はじめに
PowerMac6100は非常にスリムなデザインをしており、初代PowerMacというかなりの旧機種にもかかわらず、そのシンプルさゆえにかなりの人気を誇っています。
その人気ぶりは最強の6100を創る会というのがあることからもわかります。
ちなみにPaddieもここの会員です(笑)

そんな6100なんですが、拡張性がないのはオーナーのみなさんは愛嬌と認識(?)されているようです。
しかしG3化、HDDの増強をはじめとする様々な最強化にはかなりの情熱が注がれている名機なのです。

このすばらしいマシンを最強化する上でどうしてもなんとかしたいところ、それは、最大搭載可能なメモリが72MBしかないというところでしょう。実際には128MBのSIMMを使えば264MBまで増設可能ですが、オンボードメモリが8MBしかないのはなんだかもったいない、これはもっと大きくできないものか、ということがとても気になります。

しかし、オンボードメモリは特別な扱いをされているのか、64MBのような容量の大きなSIMMなどを使って置き換えようとすると起動すらしてくれなくなってしまうことがわかっています。

Paddieは、この原因を探るため、まずはAppleのDeveloper Noteを見てみました。すると、このようなことが書かれていたのです。

「オンボードメモリのアドレスはSIMMのアドレス領域より下の16MBの部分の下半分の8MBを使っている。」

つまり、アドレスとしては16MB分は用意されていて、実際に使われているのがその下半分の8MBなんだということですね。(たぶん)
だったら、1バンクで16MB(64bit)のものに置き換えてやったら拡張可能なのでは?と言う結論に達する訳で、ちょっと実験してみようということに相成りました(^_^;;;

さて、Paddieは個人的に、この実験はなかなか有意義なものだと思っています。
実現できれば128MBのSIMMを使えば合計272MBになりますから、世界で最大のメモリを積んでいる6100になるわけです。
はたして、この自己満足的な実験は成功するのか、、乞う御期待というところですね(^-^)

また、この実験の発端となった掲示板を運営されているぴろりんさん、ジャンクなロジックボードを譲って下さった小池さん(おふたりとも最強の6100を創る会のメンバーです。)、重要な技術情報をくださったTak.さんに感謝します。



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