PowerMac6100用16MBオンボードメモリの製作

1999.04.28

PowerMac6100用16MBオンボードメモリを製作してみます。
6100にはオンボードメモリ(8MB)とSIMMスロットが2基あり、Appleの保証する最大メモリ容量は72MBということになっています。
しかし、このマシンのSIMMスロットには128MBのSIMMを2枚させば合計264MBで問題なく動作できる事がわかっています。
そして、詳細に調査(うそ?)したところ、オンボードメモリに使用されているアドレス空間は16MBである事が判明しました。
では一丁、作ってみよう、というものです(^-^;;;

7. ロジックボードの加工
いよいよオンボードメモリチップを外します。この工程で、もう元には戻れなくなりますね(^_^;)

メモリチップを外すといってもチップの再利用は考えていませんので、細いめのニッパでチップの足をプチプチ切ってムリヤリ外し、あとに残ったをハンダごてを使って外すだけです。

ニッパで足を切断する際には1,2,3,4,5,13,12,11,10,9の順に切り、反対側の足はチップをめくりあげてゆり動かし、金属疲労を利用して切りました(^_^;;;

はじめ、どう切ればいいかわからず、パターンが3カ所ほど剥離してしまいました(+_+)
まぁ、接続用の線を立てる時に修復できそうな失敗でしたからとりあえずよしとしました(苦笑)

メモリチップの足には意外とテンションが掛かっていますので、片側の、最後から二番目の足を切るときにパチッと音がなって、次に切ろうと思っている足がパターンごとロジックボードから勝手にはがれてくることがあります。
Paddieの剥離してしまったパターンもこのようにしておこってしまいました(*_*)
そこで、上から押さえつけるようにしながら先ほどの順番どおりに切っていくとうまくいきました(^^)
これがそこに接続用の線を付けた状態ですが、だんたんと線が増えてくると、何の作業をしているのかわからなくなってきます(笑)
電源用の太い線を付けたところ、かなりぐらぐらしていて不安でしたので、急遽電源供給は後で配線することにしました(笑)

320ケ所もある「足跡」の中から、正しい100ケ所にきちんと線を取り付けないといけないのですが(あたりまえですね)、Paddieが選んだのはこの場所です。
ここに表示されているのは信号線のものだけで、このほかに電源配線が2本あります。
電源配線はU32の13番(+5V)、U39の26番ピン(GND)です。
この98カ所に0.32mmの錫メッキ線をハンダ付けしました。
この線は前回0.4mmと書きましたが、実際は0.32mmのものでした(^_^;)

次は、作った基板にあけた100個の穴のうち98個にこれらの線を通します。

線を穴に通すだけなのですが、だんだんとどこの穴に通すものなのかわからなくなってきます(*_*)

この後、これらの線を全てハンダ付けし、基板よりも上側に余った線を切り取れば基板との接続は完了します。

これは線を通してハンダ付けの終わったものです。


さぁ、これで完了、と思ってはいけません。まだ、A10(アドレスビット10)の接続が残っています。

A10はU25の8番ピンに22Ωの抵抗をはさんで接続します。

今回は、ごくふつうのカーボン抵抗の足を短く切って、そこに耐熱導線をハンダ付けし、熱収縮チューブで覆うという方法で作った線で接続しました。

そして、これが接続の完了した状態です。


さぁ、とうとうロジックボードに手を入れてしまいました(^_^;;;
もう元には戻せません。あぁ〜、失敗だったらどうしよう〜〜。。。


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